Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

選挙前日に思うこと

昔お世話になった高校の現役の先生から、こんな記事を教えてもらいました。皆さんはどう思いますか?

 

学校教育における政治的中立性についての実態調査 | 参加しよう | 自由民主党

 

まったくもって、やるべきことが真逆ではないかと私は思いました。

 

今回から選挙権が18歳に引き下げられるということで、このようなことになったのかと思います。大学教員も他人ごとではない記事かと思います。

私含め、周囲の先生も、講義等で政治(政策、特に専門なので公共事業について)の話をすることはあると思います。

偏らせないように縛るのではなく、いろいろな先生(大人)が自分の考えを自由に主張できるよう推奨することで、若い人たちが自分の考えをもつ習慣を身に着けさせるべきだと思います。
(少し前に、報道の自由が制限されるということで反対運動がおこったことがありましたが、似たような気がします。)

思考する習慣がないと、物事への興味が薄くなり、深く考えることが億劫になる。そうすると、見てくれがよさそうなものに取りついたり、「分かりにくいから」と自分を正当化して選挙に行かないとなる。

 

大学というところは、物事を深く探究するところですから、しっかりとそういう教育をしないといけないなと思いましたし、そのためには自分自身やはり教養を深めないといけないなと思いました。

 

明日は、皆さん選挙に行きましょう!

32回目の誕生日に思うこと

昨日、32回目の誕生日を迎えることができました。

 

いろいろな方から暖かい言葉、激励の言葉をいただきました。

今お世話になっている人、昔お世話になった人、そして家族。

誕生日という日は、「自分はいろいろな人に支えられているな」と改めて実感することができる日です。

感謝でしかないですね。

 

 

言われて改めて気づいたのですが、私の誕生日7月1日というのは上半期が終わり、

下半期が始まる日なんですよね。

いろいろな人からいただいた祝辞に見られる言葉の中から、自分の上半期がどうだったか振り返りました。

 

 

周囲には、どうも私が例年以上に「忙しく」見えるようです。

ここで重要なのは忙しいかどうかではなく、周囲にそう思われていることだなと思いました。

「忙しそう」と思われたら、人間どうしたって遠慮が生じると思います。

遠慮は重要な機会、大切な機会を互いに失うことにつながりかねません。

 

 

そう思われないように、自分自身がしっかりと誠実に対応すること。

また、自分の能力を超えて仕事を抱え込まないことが大切だなと思います。

下半期は研究も佳境に入りますから、

「自分が将来どうありたいか、目の前のことに惑わされず、遠くを見据えて前進するよう心がけよう」

と思います。

 

 

一昨日は、本年度実質的に研究指導をさせてもらっている学生、

私の考えに共感?してくれて、なにかと積極的に相談に来てくれたり、

研究のディスカッションに加わったりしてくれている学生たちと飲み会をしました。

サプライズでお祝いまでしてくれました。

 

 

お酒が入るとすぐ眠くなるような教員であり先輩ですが(苦笑)、

彼らの成長の糧となるようなことを少しでも多くえられるよう、

微力ながら自分の本分を果たしたいと思います。

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三位一体勉強会

今日、小金井(栃木)のニチレキさんの技術研究所で、若手勉強会が開催されました。

会長は東大生研の田中先生です。

 

縦割りの管理体制がコンクリート床版の高耐久化を妨げているという問題意識から、

若手を中心に分野横断で交流を図り、中長期的に問題解決を目指そうというのが趣旨と理解しています。

 

アスファルトのことはほとんどわかっていなかったので、聞くこと見ることすべてが新鮮でした。

実験設備はさることながら、設計思想が全く違うことが非常に驚きでした。

こうした勉強会は年に3,4回は開催されるようですので、今から非常に楽しみです。

 

 

懇親会の場でも、いろいろな人とお話をさせてもらいました。

(会長いわく、三位一体はいろいろな意味があり、その一つは「見学会」「勉強会」「飲み会」だそうです)

改めて、感じたのは問題意識を持った人たちが協働することの大切さです。

 

自分は決してスーパーマンではない。自分が知っていることは限らられている。

でも、なんとか問題を解決したい。

 

そういう人たちが、あつまり情報を交換し、問題意識を共有することで、

いろいろと化学反応が起こり、結果少しずつ物事はよくなるんだろうなと改めて思いました。

 

焦らず、毎日一歩ずつ、ですね。

最近の週末

最近、また週末に朝ごはんを食べに行くのが、我々夫婦のブームになっています。

先週は「葉山」までドライブしてきました。ヨットハーバーでご飯を食べ、前から気になっていたカフェでコーヒーを飲んで帰りました。

お天気は、やはり雨でした(苦笑)

 

途中、江ノ島で夕飯用に、これを買いました!

 

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(撮影:妻) 

 

おいしそうでしょ!クックパッドを見て、家で作りました。生シラスは今が旬です。

こういう地元の美味しいものを食べると、「自然に生かしてもらっているなぁ」と感じます。

助教会

他大学を見習って、うちの大学でも助教会を始めることにしました。

最初なので、まずは皆でご飯を食べることから始めました。

小さなお子さんがいる先生もいるので、まずはランチを一緒にするところからスタートです。

他大学から来られた先生方なので、大学近場のお店「天○屋」に連れて行きました。

 

 

横国の土木教室は5分野(構造、水、地盤、交通、コンクリート)ありますが、

現在4名の助教(地盤以外)がいます。

これだけ若手の先生がいるのは、私の知る限り初めてです。

フランクに情報交換したり、議論をして、研究・教育が良い方向に向かえばと思っています。

 

 

最初はどうなるかなぁって思っていましたが、ちょっと集って話をするだけで、いろいろと面白いアイデアが出ました。楽しかったです。

びっくりしたのが、どうも私はお酒が飲めるように見えるらしい・・・。

 

 

月一ペースでやる約束をしたので、また次回が楽しみです。

次はたぶん、お酒付きで夜にやります!

良質な論文

今年は4月始めから、例年以上に研究室全体で学生の研究・教育指導に力をいれている。

その一環で、私主導で、学生たちと評価の高い論文を輪講形式で読み込んでいる。

学生が主体的にかかわれるように、毎回担当学生(世話役)を決めてもらい、

その人から議論を展開してもらうことにしている。

毎回の論文勉強会終了後は、その会に読んだ論文、議論の内容を踏まえ、自分が得たことを自分の視点でまとめてもらうことにしている。

 

私の役割は状況に応じて変わると思っている。

その場が最大限盛り上がるようにすることが務めだと思っている。

補足説明をしたり、議論の方向がおかしくなったら微修正したり、

私自身も1参加者として議論に加わったりもする。

すごく良い緊張感で、いい訓練となっている。

だんだん参加する学生の数が少なくなってきたが、それくらい高いレベルで

議論ができているということだと思っている。

 

良い論文は、様々なことを教えてくれる。読めば読むほど味が出る。

論文の書き方パラメーターの設定の仕方、実験に対する心構え…。

自分の研究に今すぐ直結しなくても、幅広く見識を広めることは大切だなと

改めて認識している。

信頼

今日は群馬県で打込まれる試験施工床版の立ち合いために始発の新幹線で移動しています。その車中で書いています。

 

先日、無理を言って、群馬県のコンクリート構造物の品質確保の取り組みを視察させていただきました。身勝手にも一人で乗り込んで、きっと最初は迷惑に思っていたんだろうなと思います。言ったからには、私もそれなりに群馬の取り組みを勉強して、いろいろ聞きたいことを絞って、出張してきました。

 

当日は朝から昼過ぎまで、県の職員の方と構造物を巡りながら、いろいろとお話しさせていただきました。

話は多岐にわたり、山口の話や東北の現状も話をしました。自分が特に力を入れている床版の研究のことも、お話しました。

 

真剣に、目的を持って群馬に来たことが伝わったから(?)、今日の打込みに声をかけてくれたのかなと思っています。私の要望で、試験床版にも少し工夫をしてもらうことになりました。その確認も今日は兼ねています。

 

まだまだ自分ができることは少ないですが、こうして少しずつ着実に信頼を勝ち取っていきたいなと思います。