祝 ISL1周年
早いもので10月16日でISL(International Students Lounge)が開室1周年を迎えました。
理工系留学生の支援を主目的に掲げた学生中心の支援組織。
決して順風満帆ではありませんが、少しずつその効果は、随所に見られているのかなと思っています。
最重要と考えている平日のお昼休みを使った支援・交流の時間は、週3回からスタートしましたが、学生の要望で現在は週4回に回数が増えました。利用頻度に波があるようですが、組織の存在はだいぶ留学生に認知されたように思います。
不定期ではありますが、イベントものも開催しました。welcome party、理工系シンポジウムの開催、横浜湾花火クルージングの開催、夏休みの旅行先の紹介などがありました。予想通りうまくいったもの、あまりうまくいかなったもの。いろいろでした。それには必ず理由があり、次に反映させるべく、これから1年のイベントに生かしていく予定です。
こういう活動に理解のある学生さんは、向上心のある学生が多いので、ISL以外にも、いろいろなことに取り組んでいるため、概して多忙です。
限られた時間の中でも、組織が常に改善され、前進していくように試行錯誤しながら
学生主体で活動してくれています。
学生スタッフは全員、広報部、イベント部、管理部のいずれかに所属し、部局ごとに目標を掲げ、お昼休みの活動とは別に、連絡を取りながら活動してくれています。
隔週で学生スタッフ全員でのミーティングを設け、日々の活動の状況報告を行い、
週一回の幹部(私と室長、副室長)ミーティングで、全体の方向性を確認し、
学期末のミーティングで、当該学期の反省&次学期への準備をしています。
学生スタッフの数も着実に増えてきました。
理工系全4学部、大学院から幅広く参加してくれています。はるばる文系の学部からも学生がスタッフとして参加してくれています。
留学生のスタッフも出てきて、これもうれしい。
とはいえ課題もまだまだあります。
理工系留学生と一口に言っても、様々なバックグランドで留学している人がいます。当然、おかれている状況はバラバラ。日本語で困っている人、経済的に困っている人、人間関係がうまく構築できなくて困っている人、研究のプレッシャーで精神的に参っている人・・・。
大学院生の留学生も多く、ISLの利用者は、学生スタッフよりも総じて年齢層が高めです。留学は母国での自分のキャリアに直結するため、相当な覚悟で留学してきている学生が多いのも事実です。家族持ちの留学生もいたり、日本語がほとんどしゃべれなかったりで、そもそも普通に大学に入ってきて、普通に生活している学生には理解しにくい状況にあります。当然求められる物のハードルも高いでしょう。
理工系留学生のニーズ、置かれている状況をしっかりと分析し、留学生にはこうあってほしい、自分たちはこうありたいという組織としての信念もしっかりもって、活動を続けていきたいと思います。
近々では、全学留学生へのヒアリング(アンケート調査)、日本語のサポートの充実化、ISLのラウンジ化(喫茶化)計画などが予定されています。
1年たってみて、私だけでも、学生だけでもこの活動は実行・継続できないことを強く感じています。
中村先生(副学長)の強力なバックアップ。土木棟の教職員の方々のご理解、ご協力。
国際戦略推進機構の先生方、教育人間科学部の先生方のご協力。
学外では、ロータリークラブやボランティアの人たちの存在も大きいです。
人とのつながりで、自分の能力の何倍も良い仕事ができるようになります。
そのほうが楽しいし、決して一方通行の依存の関係ではないので、皆にとってハッピーなので自然と人が集まるようになります。
ISLは、その名の通り、国籍問わずその場の人にいる人たち(学生)が個々を認め尊重しあい、成長しあう場(きっかけ)になってほしいなと願っています。
これからも、困難は待ち受けているでしょうが、方向性は間違っていないと新ためて感じることができたので、学生スタッフの彼らと、悪戦苦闘しながら楽しく活動を続けていきたいなと思います。
ぜひ、お近くにお寄りの際は、顔を出してみてください!
新学期いよいよスタート
10月に入り、研究室の中もあわただしくなってきました。
今日は科研の学内提出日。今年こそは・・・。
9月後半は、ベトナム、中国出張でその大半を過ごしました。
ベトナムは国際会議への参加がその主目的でした。
研究室の卒業生(留学生)が主催しているからでしょうが、
私も初めてのinvite speakerとして参加する機会をいただきました。
これまでの研究室の研究レビューのような発表だったので、
もっと自分の研究の色を全面的に出せるように、頑張っていきたいなと思いました。
ベトナムに行ってみて、とにかくその食事のおいしさ、ヘルシーさに驚きました。男性も女性もスタイルがいいのが納得。
ダナンは、町もきれいで非常に良い都市でした。プライベートで、妻と行きたいなと思いました。
ベトナムから直接向かった中国(北京)は、学生さんの引率が主目的でした。
ちょうど10年前、自分が学生で先生たちに引率されて同じような経験をしました。今回は逆に私が引率する立場。YNUの土木を代表して挨拶もしました。
上司の先生方のように、なかなか気の利いたことはしゃべれませんでしたし、記念品をもらうときも、どこかぎこちない感じになっているなと実感。まだまだ、ですね(苦笑)
私のここでの教員としての役目の一つは、同窓の自分が経験してきたことを後輩学生たちに、背中で見せて、また語り掛けて、彼らの成長の糧にしてもらうことだと思っています。
何か一つでも二つでも、感じ取れてくれる機会になってくれていれば、それはうれしいなと思いました。
海外に出て、寝食を共にすると、なかなか普段ゆっくり話すことができない先生方、他の研究室の学生や学部生などと、時間を気にせず、ゆっくりと懇親できるのはいいなと思いました。コミュニケーション大事ですね。
研究面では、いろいろと大学外の人たちと、自分主体で連携ができ始めて面白くなってきました。
一人でできることは限られていますが、いろいろな人と話をして、
困っていること、考えていること、知っていることを共有しあう。
そういう中で、良いアイデア、研究が生まれてくれるんだろうなぁと、少しずつ最近、実感できるようになってきました。
人とのつながり、コミュニケーション(2回目)を大切に、新学期、特に指導学生たちと研究を進めていきたいと思います。
私事ですが、昨日(10月5日)で結婚2周年を迎えました。
思ったほどではありませんでしたが、やはり2年前同様(2年前の今日、横浜の24時間降水量が306.5mmで観測開始後最高記録!)、台風を引き付けてしまいました(苦笑)
節目節目で、パートナーに感謝の気持ちを伝えるのって大事だなってこれもまた再確認できました。
9月前半の振り返り
最近、ブログをさぼりがちで、まとめて書き留めることが多くなっています。
これも大事なアウトプットの一つなので、時間をしっかり確保して記録しないとですね。
怒涛のうちに、9月も半分が終わりました。
8月末にはコンクリートカヌー大会、その後、研究室合宿が9月1日~の3日間ありました。
カヌー大会は結果(大学・高専で競艇1位)よりも、これまでの過程(歴史を含む)を振り返り、悔しいながらもやれるだけのことはやってきたという感じがあったので、良かったなと思いました。
学生たちの秘めている能力や可能性を新ためて感じることができました。
今年は私と細田先生が夏合宿を途中で抜けるという形になってしまいました。
ただ、二宮さん(元山口県職員、YNUの卒業生です!)も参加され、例年と比べ遜色ない(例年以上?)の素晴らしい合宿になったと思います。
以前は、学外の方にも夏合宿に参加してもらったことがありました。
普段聞けない視点で学生は構造物を見ることができるので、やはりいいなと思いました。
白水ダムで撮った現教員3名の写真(初めて!)は、私の一生の記念写真の一つになりそうです。
合宿が終わると、土木学会全国大会。実は初めての投稿でした。
初めて指導学生が発表したというのも、私の中では大きな意味がありました。
卒業生もがんばって仕事(研究)している姿を見ることができ、いい刺激にもなりました。
単純に、同窓会みたいで楽しかった。
話は少し変わりますが、最近思うのが、多少厚かましいと思われても?積極的にチャレンジしたり、
協力を求めていくと、助けてくれる人はいるなと思うようになりました。
研究面でいうと、最初は強引だったかもしれませんが、
最近は学外の人たちと新たな連携できるようになってきたのが私にとっては一つの進歩です。
9月末には、栃木県の某会社がわざわざ大学に来てくれて、私とミーティング。
某鉄道会社の研究所とも連携して研究を進めることにしました。
行政や企業の現場も活用させてもらえるので、またとないチャンスです。
いい成果を残して、将来的には単独で共同研究してみたい。
また、新たに温度応力解析ソフトを開発している委員会にメンバーとして参画することになりました。自分の研究の幅を広げる意味で、楽しみです。
大学関係でいえば、5月に実施した大学のインターナショナルウィークで実施した
留学座談会の様子が、大学HPにようやくアップロードされました。
新しいことをやろうとすると、なかなか時間がかかるんですね。
手前味噌ですが、それなりに良い座談会だったと思います。
留学が大学学生生活の必須とは全く思いませんが、一人でも多くの学生が、
考えるきっかけになってくれればうれしいなと思います。
理工系にも留学の輪を広げていきたい!
http://www.ynu.ac.jp/hus/koho/
今、成田空港に向かっている車内です。今日から10日間の海外出張に行ってきます。
前半のベトナムは国際会議、後半の中国は土木の学生の引率です。
特に最初のダナンでの国際会議は初めてのinvited speakerです。
http://tisdc.cauduongbkdn.com/
全力を尽くしてきます。
帰国したら、すぐに10月です。若干体調がよくないのですが、健康に気を付けて頑張ってきます!
8月を総括
一か月近く投稿が空いてしまいました。
休暇も空けたので、この一か月を振り返ってみようと思います。
初旬には、祖母の卒寿のお祝いで親族で浜松へバス旅行に行ってきました。
我が家は親戚が非常に仲が良く、30名以上集まりました。
観光バスを借りての観光です。
いまどきなかなか珍しいと思うのですが、今だからこそ、親族の大切さを感じます。
コンクリート診断士会で、講演をさせてもらいました。
この会には最前線で維持管理に携わっている方たちがたくさん在籍しており、
ここでの人脈から、仕事も一緒にさせてもらうことが出てきました。
大学の人間は私だけですが、だからこそ、非常に貴重な場です。
学会の動向、私自身が興味があることなどを1時間弱、話をさせてもらいました。
日本のドローン開発の第一人者の先生と話をできたのも面白かった。
新たに、解析ソフトを開発している委員会にも入れそうで、可能性が広がりそうで楽しみです。
前半は卒論生、修士生と議論をこまめに重ねることができたかなと思います。
逆に後半は、休暇に入ってしまい、修論中間審査直前は最後十分詰め切れませんでした。
学生一人一人個性が違うので、そこは迷いながらですが奮闘中です。
卒論生は、まだまだ議論が必要な段階です。
9月に、ある程度の方向性を付けようと思います。
お盆休みは、書きたいと思っていてなかなか書き進められていなかった
論文や依頼されていた記事を書きました。
土木学会論文集を1編、国際会議の論文を1編、依頼されていた記事を1編。
まとまって落ち着いた時間が取れないと、なかなか執筆が進みません。
こういう休みは、今後もうまく活用したいなと思いました。
特に、土木学会論文集に投稿する内容は、この2年の共同研究の成果をまとめるものです。
教員となって、主体的に研究して初めて投稿する土木学会論文集。
通るか分かりませんが、チャレンジです。
リフレッシュも大切ということで、お盆の後は1週間ほど休みをいただき、
結婚式の費用でたまったマイル消化という理由もありました。
念願のムーミンワールド、本物のサンタクロースとの対面など、妻も日々の仕事での疲れを癒し、感激しているようでした。
また9月から、研究に教育に邁進しようと思います。
小松の部屋
現状が悪いのであれば、改善するようアクションを起こす。
今が悪ければ、よっぽどでなければ改善するはずだからです。
それでも駄目だったら次を考えればよい。
週に一度「小松の部屋」という時間と場所を設けることにしました。
研究室内に公言しました。とりあえず週一から始めます。
「マツコの部屋」でもなく、「徹子の部屋」でもありません。「小松の部屋」です。
大真面目なのですが、少しでも冗談みたいな名前の方が気軽に利用してもらえるかなという、
安易でかつ非常にまじめな発想です。
実態としては、研究に関するディスカッションを中心に、しっかりと学生たちと向き合うための時間であり空間です。
私が直接指導している学生はこれまで通り個別に打ち合わせを重ね、
それ以外の学生も当然ウェルカムとしています。
場所は、私の部屋ではなく、研究室のカフェスペース。
カフェを利用する時に必ず近くを通る位置に陣取りました。
学生がいない時間は自己研鑽の時間として、一切の日々の業務を持ち込まない時間としました。
これには、いろいろな(過去、現状の)背景があります。
さっそく3件の相談がありました(研究以外の内容も含む)。目を通せていなかった論文や記事も読むことができました。
本当の意味でよい時間になるかは、もう少し様子を見ようと思います。
人は自分ができることしかできない。ないものはない。だとすると自分は何ができるのか。
頭に浮かぶのは、大切な人に愛情を持って接する事、くそがつくくらい真面目に接する事、不器用でも誠実に生きること、良いと思ったら行動することくらいです。
どれもなくなったら自分が自分でなくなってしまうことです。
とにかく、できることをやる。その先に何があるかわかりませんが、前に進もうと思います。
追記:昨日は鎌倉の花火大会でした。気に入りました。(妻撮影)
自己分析と今後の方針
そもそもこのブログは、自分の考えを整理したり、自分の今ある姿をしっかりと書き留めることで、
自分にとっても、後に続く後輩にとっても、何かしらのヒントになればと思って書いています。
普段なかなか思ったことや感じたことをうまく表現したり、相談できないことも多いので。
教員になって3年。いろいろとやってきましたが、自他ともに満足できるような状況では決してありません。特に研究面で。
決して、甘えている気はないのだけれど、満足できるような成長ができている気もしません。
土木の教員という仕事を選んだ理由が「どちらも国の礎となる非常に重要でかつ責任のある、やりがいのある仕事」ということです。だとすれば、中途半端でよいはずがありません。
今のところの自己分析結果は・・・
・失敗を恐れている(良い意味での図太さ、鈍感力が必要)
・周りを気にしすぎている(良い意味でしたたかであること、良い子ちゃんではダメ)
・注力すべきことがずれている(分散している)
・自分を冷静に評価してあげる(自己批判は大事だけれど、認めてあげることも大事)
・理想的な教員像(持ち合わせているべき能力)と差がある(思考力、文章作成能力)
人(他の研究者)とは違う、自分にしかできないもの(能力)が備わっているのか。
正直、現段階ではわかりません。
それを見つけられていないだけなのか、そもそもそんな能力は備わっていないのか。
後者であれば、私は教員としているべき器の人間ではないように思います。
そして、それは人に教えてもらうものではなく、試行錯誤の過程で自分で見つけなければいけないこともわかっています。
未熟であっても、やっぱりこの仕事が好きだから、30数年培ってきた自分の性格とうまく付き合いつつ、足りない上記資質を少しでも補いたい。
そして、自分の良いところを見つけ、そこを伸ばす工夫を、とりあえず残された任期で行っていきたい。結果、その片鱗だけでも見えるようにと思っています。
今日は飲みすぎて、帰り道のどこかで定期券をなくすという失態を犯してしまいました。。。
酔いが一気にさめて、こうしてブログを書くことができました。ポジティブにとらえよう。