JCI若手会21代表としての所信表明
この4月からJCI若手会21の代表を務めることになりました。
JCI若手会21は今年で創立から17年目。現在、第一線で活躍されている方たちが、この会を経験されてきました。
また一つ、チャンスをいただいたので、自分らしさを前面に出して活動をしたいなと思います。
最初に「所信表明」ということで、以下のようなことを委員の皆様の前で述べさせていただきました。
・原点回帰 若手会21の設立の趣旨※に立ち返り、時の構成員のやりたいことができる組織にしたい。具体的には、KOC企画を若手会21から外すように筋道をつけたい。また、毎回の会議で、話題提供として各委員会(1~2名、10~15分程度/人)からの発表を行う。提供内容は研究テーマや現場に関することでテーマを縛らない。フリー討論の場、情報提供の場とする。JCI若手会21委員での建設・維持管理の現場、教育現場、設計事務所、研究所、工場などを見学する機会を増やしたい。
※設立の趣旨:関東支部では若手の技術者・研究者・設計者などがコンクリートに関わる諸問題について議論をし、独自の視点から積極的に情報を発信するための場として、若手会を2000年4月に発足させた。異業種の若手同士がコンクリートというキーワードを介して交流し、お互いの研究・業務への刺激を図ることを活動目的としています。
・現場第一主義 実際に今起こっていることを見て、考える機会を多くつるという観点から、可能な限り会議はJCIの外で行う。ホストとなる委員に協力要請(懇親会まで)。
・コミュニケーション・交流 実際のところ、若手会委員が普段どのようなことをしていて、何を考えているか正直知らない。会議の後は、なるべく懇親会の場を設ける。年1回(年末ごろが良い?)、泊まりでどこかに行き、業務発表など自由に討議する。
・2018年度末に、新体制で何かやりたい。
DVD規格が本体制の主な仕事となる(~2018年10月)。ただ、それだけだと正直つまらない。最後に何かやるという目標で、少しずつ準備していきたい。
具体的なところもあれば、不明確なところもあります。とりあえず皆さんの前で宣言するという、いつものパターンで始めました。
若手会21が始めたキングオブコンクリート(KOC)企画は、好評であったのはよかったのですが、
このままだとKOCの企画運営組織になりかねないという懸念が私の中でありました。
それは、本来の若手会21の趣旨とは異なると思っています。
それがしがらみになっては仕方がない。
やるからには楽しく!視野を広く持ち、やりたいことをやる。そんな2年間にできればと思います。
主張する力(パネリストを経験して)
先週、土木学会の会長TFシンポジウムがあり、初めてパネリストとして登壇させていただきました。
初めてのパネリストということで、かなり緊張しました。
様子がYoutubeでビデオ配信されていた(終わるまで知りませんでした)ので、
ばっちり自分がしゃべっている様子が映像に残っています。
見てみると緊張感が伝わるかと思います(苦笑)
平成28年度会長特別TF「現場イノベーションプロジェクト」シンポジウム - YouTube
自分の声が録音されたものを聞くのは嫌ですね。でも、思いきって聞いてみると
いろいろと癖が分かります。意識して直さないと。。。
内容的な反省としては、その場にいる人たちが何を望んでいるかをしっかりと考え、
自分の確たる意見を言えるようにならねばと思いました。
質問が少なかったという事実が、自分の力不足を表しているかなと思います。
他のパネリストの方々から比べると、少し自己主張が弱かったようにも思います。
人の意見も柔軟に吸収して、建設的な議論にもっていけるようにもなりたいですね。
とにもかくにも、未熟な自分に貴重な機会を与えていただいた方々に感謝です。
今回、同年代で頑張っている多くの方と知り合うことができました。
自分自身わかっていることですが、プレゼン能力が高いわけでも、
本質的な課題を瞬時につかむ能力に秀でた人間でもありません。
これまで同様これからも、
人との出会いに感謝し、経験を余すことなく生かして、成長し続ける糧にしたいと思います。
インターナショナルウィーク2017総括
本年度のインターナショナルウィークが終わりました。
企画から考えると、当日まで約半年かかりました。
本当に多くの教職員の方たちに助けていただきました。感謝感謝です。
最後の数日は、さすがに私も疲れましたが、
とにかく、今できる最善のことをやり切ったという自負はあります。
インターナショナルウィークの趣旨は、
「在学中に留学しようとあまり考えていない人にも、自分の留学について考えてもらう。(ボトムアップ)」
「留学を考えている人には、より充実した留学にしてもらう。」
です。
留学をテーマにここがいろいろ考える、きっかけとなる1週間になればと思って実施しています。
今年はとにかく「お祭りっぽくやりたい」と考え、
広報にもかなり時間と労力を割きました(←昨年の反省でした)。
特に前者(ボトムアップ)を狙ってのことでした。
このような取り組みをしているので、「留学する学生数を増やしたい」と考えていると
思われるかもしれませんが、決してそのように短絡的には考えていないつもりです。
もちろん、留学を実現してくれる学生さんの数が増えたら嬉しいですが、
留学というキーワードで、自分自身を見つめなおす、
そんなきっかけになればいいなというのが正直なところです。
さて、アンケート結果が、いろいろと出そろってきましたが、
正直、私が思い描いていたような結果になっていません。
参加してくれた学生の満足度は非常に高いようですが、
広報をがんばったにもかかわらず、ボトムアップになったというような傾向は、
あまりみられませんでした。
分析して考えていくと、いろいろな原因があるように思います。
・1週間ずっと開催するということに無理がある(学生はそんなに暇じゃない)
・参加することで、どのようなメリット(魅力)があるか伝わりにくい広報だった
・各企画と、参加してほしい学生の関係性がわかりにくかった。
などなど。関係者の方とよく議論しようと思います。
およそ半年をかけ、企画立案、準備、運営とやってきました。
何か目標を立て、それに向かって準備して、目標を達成する。
研究にしろ、世の中一般の仕事にしろ共通して必要な力です。
やはり、まだまだ私は随所で、力が不足しているように感じます。
やっぱりやるからには「やれそうなテーマ」ではなく、むずかしくても「やるべきテーマ」を掲げ、実施すべきかと思います。研究も同じ。
もし、来年もお声がかかれば、今年の反省を生かして、さらによいイベントにしていきたいと思います
未来を描く
月曜日・火曜日は本当に充実した時間を過ごしています。
昨日は、前川先生と研究のことで議論させていただきました。
そのまま、どめどなく土木の将来の話になり、日本の将来の話になりました。
結局、気づいたら3時間くらい話をしていました。
本日も、前川先生を訪問された企業の方の話から、これからの世の中、
土木の将来について話をしていただきました。
とめどなく話せる、先生のエネルギは一体どこからくるのでしょうか。
どの話も非常に魅力的で、刺激的です。その理由は、これまでに出会った誰にも語れない
「壮大な先生流のビジョン」があるからだと思いました。
話を少し聞いただけで、まだまだ自分の血肉にはなっていません。
この環境にしばらく身を置き、自分の肥やしとしていこうと思いました。
なるべく、月曜日・火曜日は出張を控えて、大学にいるようにしよっと。。。
備忘録:
・ビジョンは万人に受け入れられないかもしれないが、気にする必要はない。自分の中で一貫していればそれでよい。
・信頼できるトップエンジニアと対話して、ビジョンの筋を見極める。
・進むべき方向が間違っていると気づいたら、訂正しても許されるのが大学の人間。間違いは後退ではなく、進歩ととらえるべきだ。
・ビジョンを語れるということは、それだけ深く考察しているということ。
情報発信
「やったことをちゃんと情報発信する」ことも非常に大事だなと思う今日この頃。
滞っていた私のHPの更新をしました。
本年度のミッションステートメントも更新。これで気持ちも新たに、新学期頑張れそうです。
http://www.cvg.ynu.ac.jp/G5/komatsu/philosophies/philosophies.html
また、私事ですが、土木学会のイベントで初めてパネリストとして登壇することになりました。
(学会誌の6月号に寄稿した記事も掲載される予定です)
当日は、ライブ映像による中継も予定されいている?とか。。。
WG1の幹事に指名していただいたり、最後にはパネリストに指名していただいたり、
大変貴重なチャンスを与えていただきました。
己の力量不足に悩むこともありましたが、大変勉強になったTFでした。
議論が盛り上がるよう、がんばります!
居室移動
前川先生の着任にあたり、研究室内でメンバーの部屋移動が実施されています。
私や上司の先生方(前川先生、細田先生)は、研究室一番の大部屋(310室)に移動することになりました。
これまで、310室は学生部屋として使われていました。
秘書、一部の学生も同居し、ミーティング机も配置される予定です。
最初に、この話を聞いた時には非常に驚きましたが、今はとてもワクワクしています。
これまで、いわゆる「大学教員の居室」というと、個室で本に囲まれて、パソコンに向かって・・・という勝手なイメージがありました。
でも、「本当に良い研究・教育をするための居室割とは?」と真剣に考えてみると、
我々にとっては、決して教員が独立していることが良いようには思えません。
いろいろと人が交流し、情報が飛び交う環境の中で、様々な議論が展開される、そんな空間をつくる必要があるように思います。
そういう観点からすれば、非常に理にかなった配置と言えるかと思います。
昨日、床の清掃業者が入るため、310室からすべての物を撤去しました。
あちこち、ひび割れだらけで、壁もかなり黒ずんでいます。
10年近く、この部屋を見てきているのに、ほとんど気づきませんでした。
見方を変えれば、ひび割れや、汚れは40年の歴史を語っているとも言えます。
週末には、学生たちと一緒にペンキ塗りも行います。
先人たちの積み上げてきた歴史や良き伝統に敬意を払いつつ、研究室の新たなスタートを、みんなで祝いたいと思います。
研究2017
4月1日、ついにコンクリート研究室の前川先生が着任されました。
年末頃に、この話を聞いた時は、本当にビックリしました。
前川先生とは、まだ懇親の場でしかお話しできていませんが、
それでも一つ一つの話題の端々に感じる、深みや引き出しの多さに、
感動したり、すごさを実感してきています。
最初に前川先生をすごい人だとはっきり認識したのは、オランダ留学中でした。
修士の講義を聴講しているときに、唯一、日本人で名前が講義で出てきたのが前川先生でした。
博士課程の研究では、前川先生のモデルを活用させていただき、議論もさせていただきました。
世界トップレベルの研究者がこれだけ身近にいるというのは、
学生はもちろん私にとっても、またとないチャンスです。
研究や研究室生活を通して、いろいろなことを学び、吸収していきたいと思います。
今年度の研究は、4月3日(月)の企業との打ち合わせからスタートしました。
おそらく、誰よりも早く研究ディスカッションをスタートさせました(笑)。
昨年の成果を受けて、今年度から本格的に共同研究がスタートします。
今年度から始まる床版委員会(鋼構造委員会)では幹事を務めることにもなったので、
もっと外と連携を深め、私の一つの軸となるテーマに育てていければと思います。
今後は、指導する学生の数も増えてくることが予想されます。
今年度は、いろいろと新しい研究領域を開拓すべくチャレンジしていこうと思っています。
委員会の関係もあるので、温度応力とひび割れに関する研究をぜひ始めていきたいなと思っています。
また、前川先生もいるので、前川先生の領域にオーバーラップするような研究テーマもあえて設定することで、いろいろとコラボレーションしていきたいとも思っています。
他の研究分野とのコラボ研究も始まりそうです。
今日は構造研、交通研、コンクリート研の教員(私)と某企業との間で打ち合わせがありました。
私が指導する学生が何かをすることはなさそうですが、
分野横断型の研究を一緒に進める過程で、いろいろと学べればと思っています。
本日の新四年生の歓迎会、週末の部屋移動ののち、
少しずつ、本年度の研究室活動が再開していくことと思います。