持続可能なシステムの構築
今日から、学生主体の勉強会が始まりました。題材はネビル著のコンクリートバイブル。
例年と変わり映えしませんが、良書は何度も読むことで、理解が深まると信じていますので、今年もこれを題材にすることにしました。
各自毎回決められた範囲(1回40ページくらいある)を事前に読み込み、
疑問点や考察を当日参加者に投げかけ、議論が展開します。
私が4年生のときは、細田先生が先導しておられて、3,4年前に初めて
私が主導して勉強会(細田先生の勉強会と並行して)を始めました。
今年から、私が補佐となって学生中心で話し合う形式にシフトチェンジ。
最初はどうなるかなとハラハラしながら様子をうかがっていましたが、
M2は準備が大変だったと思いますが、最上級生の自覚を持って臨んでいたし、
M1以下の学生も、会を盛り上げようと頑張って発言している様子が伝わってきました。
多少話が発散したり、論点がずれることもありましたが、
それでも自分たちなりに頑張って、会を盛り上げていました。
こんな私でも、現役学生からすれば、多少は知識も経験もありますから、
補足説明を付け足すことで、初回としては非常によいものだったのではないかと思います。
また、私の立場でも、なかなかいい考察をするなと感心するような議論も飛び交っていました。
東京大学の前川先生は「教員も35歳までは学生から学ぶことがある。」
とおっしゃっているようなので、私も素直に彼らから学ぶ機会を作ろうと思います。
考えてみれば、コンクリートカヌープロジェクト(毎年8月末に全国各地の大学・高専が参加)も、今や当たり前のように学生主体の活動になっていますが、
一昔前は、そんなこと想像もできませんでした。
初代学生代表を私が勤めてから、早(?)7年。あのときは、半ば押し付けられる形で決まりました(笑)
今では、教員がおしりを叩かなくても自然にリーダーが立候補で選出され、
当たり前のようにプロジェクトが進行して行きます。
最初は多少おしりを叩いてでも、学生のためになることで学生が主体的にできることは、どんどん任せて、
私は私の立場で、やるべき仕事をやろうと思います。
持続可能なシステムを構築するコツは、人の心理を考えて、メリットを上手に使う(表に見せる)ことだと思います。 マンネリ化させず、ここ数年でシステムを模索して、築いていきたいと思います。