家具固定を考える
2か月ほど前、大船に引っ越し、一人暮らしを始めました。
家電や家具をそろえていくと同時に、研究室で行っている家具固定も
実践し始めました。一般人の目線で実験です。
家の裏にホームセンターがあるので、時々、家具固定の道具を物色し、
一般家庭より、かなり家具固定が進んでいると自負しております。
今回は感じたことをいくつかメモ書きしておこうと思います。
検討対象は(箪笥1、冷蔵庫1、本棚1、食器棚1、レンジ棚1)です。
◎家具固定は非常時をシミュレートするよいツールである
「家具固定をする」プロセスの中で、必ず「家具の動き」を頭で考えるので、
よい仮想訓練ができます。緊急時も最善の行動がとれそうです。
そもそも、当該家具が、その場所に設置されているので良いのか?という
議論にもなります。
△固定冶具の取り付け方がやや難
上の指摘と表裏の関係。現場の状況や、家具のディテールの違いなどによって、マニュアル通りに設置できないことがある。
実際、私の場合も、取扱説明書通りに行ったら、うまく取り付けられなかった。
(余計なところに、ねじ穴をあけてしまいました。)
△市販の家具固定の道具は値段が高い
必要と思われる家具固定の道具を買いそろえると、結構な値段になることが分かりました。
一人暮らしの私の場合、現状1万円強の費用が掛かりました。これはちょっとした驚きでした。
身の回りで、簡単に代替できるもの(+見た目が良いもの)があるといいな。
△家具固定の効果が定量的に分からない
設置すればベターなことはなんとなく分かりますが、その効果が定量的にわからない。
上の件にも絡みまずが、費用対効果が感覚的にわからない。
もしかして、地震保険に入っている(家具が壊れても保障される)ことも、家具固定普及に妨げになるのではないだろうか…。
あくまでも家具固定は、地震による家具の破損を防ぐことが主眼ではありませんが、
そのことがうまく伝わらないと、普及にはつながりづらいのかなと感じました。
研究がうまく進むように、なんかの機会に、ゼミで提案して、議論してみよう。
やっぱり実験は大事です。