Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

仕事の意義(働き方と対価への考え)

すき家が従業員不足で、相次いで閉店しているという報道がなされ、話題を集めています。

いよいよ日本の働き方、仕事への対価の考え方を見直すべき時に来ているのでしょうか。

 

 

 

引越しをすると、いろいろと新たに決めなきゃいけないことが増えます。

身近なところだと、美容室もその一つ。今日は非常に良い美容室(スタイリスト)に出会いました。

 

相方(婚約者)のススメで紹介してもらい、とある横浜の美容室に行ってきました。

その美容室は、2人のスタイリストと1人のアシスタントという非常に小さなお店でした。

 

担当してくれたのは店長さん(スタイリスト)でした。

まず、驚いたのが技術力の高さ。これまでいろいろと美容室を見てきましたが、間違いなく自分の中ではトップクラスの腕前でした。

 

そして、自分の考えをしっかり持った、深い話ができることに驚きました。

お客さんの話に、なんとなく合わせるスタイリストや、深みの無い上っ面の話しかできない(基本的にお客さんから仕入れる情報がベースなので、どうしても薄っぺらい話になりやすいのは当たり前と言えば当たり前)スタイリストがほとんどですが、

その方は非常に頭の回転が速く、私の話に対しても、しっかりと受け答えしているのが印象的でした。

普段から、お客さんの話をしっかり自分なりに咀嚼するよう心掛けているからこそ、このような話ができるんだろうなと思いました。

 

(忙しそうなのに)こんなにも従業員が少ないのはなぜですか?と聞いたら「あまり良い人がいなくて採用していない」という答えが返ってきました。

また、つらい仕事(ここでは美容師の仕事)に対してすぐに投げ出してしまう若者に対して、危機感を覚えているというようなことを話してもらいました。

かなり、仕事に対してこだわりが強く、厳しい人柄がうかがえました。

 

 

最後にお会計。お世辞にも、安いとは言えない価格でした。

でも、1時間半の、この時間への対価として決して高くないと思いました。

 

 

少人数相手に、クォリティーの高い仕事をそつなくこなし、それに対して高い対価を求める。

結果、横浜の一等地に店を構え、維持し続けている現実。

すき家の一件とは真逆の働き方。

 

 

 

多くの大学生は「有名な会社だから、みんなが行くから、なんとなく」という理由で仕事を選んでいる気がします。

だから、仕事がうまくいかないとあきらめてやめてしまう若者が多いのだと思います。仕事なんて、自分の思い通りに行く方がおかしい。

仕事への考え方は一つではないと思います。

社会に出る一歩手前の大学生に対して、仕事の意義(目先の就職ではなく将来の到達点)をもっと考えさせる、そういう教育をしていきたいなと思いました。