ハンナアーレント
宗教に関する本を最近読むことが多いのだが、
昨日テレビで紹介されいたハンナアーレントという人物に興味を持った。
宗教は私の解釈では本来人間がよりよく生きるために
そのエッセンスが書かれたものである(あった)と思っている。
それが時代を経るごとに、いろいろな解釈が生まれ、都合の良いように意味が付け加わって
今日の宗教、もしくは宗教のイメージが出来上がっていると思う。
つまり宗教の成り立ちを探ることは、物事の一つの本質を探究することにつながるのではないかと思っている。
ハンナアーレントは、ユダヤ人でありながらナチスの重要犯罪人であるアイヒマン裁判に疑問を投げかけ、同じユダヤ人から痛烈な批判を浴びた。
要は一見正しそうな「正義」でも、深く本質を考えれば必ずしも正しいとは限らないということをこの一件で彼女は訴えている。
現代、話題は違えど日常の様々な場面で思考停止に陥り、何が本質か何があるべきまっとうな道なのかを一人一人が考えず、行動する場面が非常に多いように感じる。
私自身、深く思考するのが得意ではないが、だからこそ獲得したい技能だと思っている。
彼女の本は難しい。でも、そのエッセンスを深く考えることに意味があると思うので、引き続き読み進めていきたいと思う。