Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

国際交流のすゝめ

昨日の朝、偶然にも中村(文)先生とバスの中でお会いした。

話の中で、105(国際教育センターにある日本人学生による留学生をサポートするボランティア団体)の話になった。

中村(文)先生は副学長(国際担当)であり、国際教育センター長も兼任されている。

その方から、今の105の現状が良くない(今学期からセンター内の部屋を取り上げられ、活動も制限され、年々立場が悪くなっている)ということを言っていただき、私は非常にうれしかった。

 

文科省は大学の国際化を推し進めている。留学生や外国人研究者をたくさん受け入れることで、日本と諸外国とのつながりを強めたり、国際的な感覚を持った日本人の育成を目指し、日本の国際的な競争力を高めようと考えているように感じる。ただ、これはちょっとずれているように思う。

 

頭数だけ留学生の数を増やしても、日本人学生の育成には直結しない。

むしろ逆効果かもしれない。

 

私は実体験から、彼ら(外国人)と交わる機会を適切に設けることが重要だと思っている。交流することで、自分の知らない世界、無知の知を知ることで視野が広がる。海外に興味が出る人もいるかもしれない。そして、最終的にはその多くの人が日本の素晴らしさ、立場に気付く。


これはあくまで1例で、大学という場所ではこうした行為がいたるところで、あるべきだと思う。自由な時間が多く、ある程度のことが一人でもできるようになったものの、自分が何者でもなく悩み、人生を模索する大学生にこそ与えられるべきだと思う。そこのあたりの考え方が欠けていると前々から思っていた。105という組織はその点で非常に優れている組織だと思っている。

 

 中村先生は、やると言ったらやる人なので、これからが非常に楽しみである。

ぜひ105の再建に協力してほしいと言っていただいた。

105のOBとして、一教育者として、これ以上ない幸せであり、私にできることを成し遂げたいと思う。