Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

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いろいろと日々感じることがあっても、思うように、なかなか筆が進んでいません。

なんでだろうなと考えると、一因として、以前よりも深く考えられるようになってきたことが考えられます。その分、自分の考えをどのように整理して、人に伝えるよう書き記すかということに時間を取られ、苦戦しているように感じます。

思ったことをしっかり整理して書くのも、もちろん大切ですが、日々のちょっとした出来事を気軽に書くのも、このブログの目的からしてもしても大切です。

言い訳しないようにします(苦笑)

 

とりあえず、昨日の出来事(忘年会の様子と自分のスピーチの概略)を書き留めておこうと思います。

 

昨日は、研究室の忘年会でした。研究室のこうした公式の懇親会では

必ず全員がショートスピーチをしています。

時期も時期なので今年の反省と来年への抱負を語るわけですが、

M2やB4は、進捗は人それぞれにしても研究の繁忙期を迎えています。

スピーチも当然研究の話題が多く、肉体的にも精神的にも不安に陥りながら、

なんとかやり遂げたいという気持ちを伝えるスピーチが多かったように思います。

留学生は、人にもよりますが、研究に多少の不安を抱きつつも、人生をかけて日本に来ている人たちですので、どこか楽しんでいるような印象は受けました。

M1はB4の時のような追い込まれた状況にはないので、研究面で反省を口にしている学生もいました。

ただ、学年が一つ上がり、先輩という意識が芽生え始めたこと、研究室を支えるという役割から構成員としての意識が生まれたことなどから充実感もあり、これから迎える就活に研究に頑張りたいというスピーチが多かったように思います。

 

ここからはM2とB4へのメッセージを中心に書きます。

研究という行為は、誰も知らないこと、人類の新たな一歩を踏み出す行為なので、当初思っていた通りの解にたどり着かないこともあるかと思います。

そういう研究という行為を、研究の素人である学生が、教員に導かれながら自走して、今結果が出る前の、いちばん負荷の大きい重要な局面にいます。

 

そういう中で、どうしたら3月に達成感を味わうことができるのか。

 

研究という行為を通して、学生は指数関数的(exponential)に自分の成長が感じられると経験的に思いますし、それは多くの人が言っています。

そして、彼らがいう研究での達成感を味わうことができるのは、端的に言うと

「自分に言い訳しなかった人」

だと私は思います。

 

これ以上ないというぐらい考え抜き、勉強し、いろいろなことに(実験条件もそうだし、同じように頑張っている仲間にも)配慮し、教員に叱咤されても粘り強く食らいついていく。

その結果出てきた、答えは研究としてのお宝になるはずです。

そして、何よりこの経験が自分の将来への財産になるはずです。

 

そのためにも、我々教員は必死に環境を整備するし、最大限その環境を活用するよう意識してもらえればと思います。