Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

今年度の研究方針

気づけばあっという間に5月となりました。

GWの真っただ中ですが、昨日、本日と学外から多くのゲストが来校されました。

あわただしい2日間となりましたが、滞りなく終わってホッとしました。

 

さて、今年度の学生の研究テーマが決まりつつあります。

今年は私のすべての研究テーマで

(1)解析的研究

(2)室内(要素)実験

(3)(学外の人たちと連携して)構造物で計測

を組み込んでいきたいと思っています。

 

(1)について

昨年度、前川先生の研究の進め方を見ていて、

解析をうまく(特に研究序盤に)活用されているに気づきました。

文献等の調査(勉強)と解析的検討をうまく絡め繰り返すことで、

室内実験のパラメータを決めたり、明らかにしたい現象(挙動)の感覚をつかんだりというように活用されていました。

当然ですが、解析の中身(理論的背景)をしっかりと理解していることが前提となります。

結果、終盤に出てくる解析結果は非常に迫力のあるものになりました。

これは私の中で一つ新たなチャレンジです。

 

(2)について

ここ数年の経験で、それなりに自信をもって進められているところです。

もっと精緻な実験をしていかなければいけないなと今年は思っています。

 

(3)について

私がやりたい実構造物を絡めた研究。

実物(現実)ではどうなんだということを調べ、

(1)や(2)を考察したり、逆に(1)(2)を活用したいと思っています。

実構造物を絡めるとやはり結果に迫力が出るかと思います。

 

上記3つを仮に1年間(学部4年生向け)にやるというのは、

学生にとって相当大変だと想像します。

(私が4年生の時は(2)だけで精一杯でした)

ただ、学生を作業員のように使っては絶対ダメ。

学生が早く研究テーマを自分のものとし、能動的に取り組んでもらえるよう、

苦労と成功体験をうまく積み重ねさせ、研究を通して、彼らの成長を促せればと思います。

 

上記3つは、今の土木的研究の主流だと認識しています。

教員5年目の節目に、「どれもある程度はできる」という感覚(自信)を得たいと思います。