Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

自治体職員研修

今回で3回目になる自治体の職員研修に、講師として参加させていただきました。

3日間、座学(コンクリートの基本・劣化・補修補強)と演習(劣化診断)を担当させていただくことになりました。

 

今年は内容を大きく改善し、独自色を出すべく入念に準備を重ねて臨みました。

 

受講生の状況も例年同様、バラバラでした。

日常的に仕事でコンクリートに関する業務に携わっている方もいれば、そうでない人もいました。

コンクリートの知識や経験をそれなりに有している人もいれば、そうでない人もいました。

学生たちとも、また状況が違います。ただ、どんな状況でも受講生を満足させる必要があります。

 

意識したこと(講習の目的に掲げたこと)は、

・コンクリートに興味を持ってもらうこと

・勉強するきっかけとなる情報提供に努めること

・コミュニケーションの大切さを実感してもらうこと

としました。

 

講義の特徴としては、

・グループワーク(演習等)を多めに取り入れ、私と受講生、受講生同士がコミュニケーションをすることで、いろいろな意見や視点があることを感じてもらう形式とする。

・コンクリート小話(歴史的なことから最新のことまで)を都度はさむ。

・課題レポートは自由書式として、毎回コメントを付けて返す。次回の講義の最初には、気になったレポートを紹介する。

などでしょうか。

 

最終回のレポートを見ていて、概ね皆さん満足してくれていたようです。

「コンクリートを好きになった」

「身の回りのコンクリート構造物に、日頃から目が向くようになった」

「議論することの面白さ、大切さが身に染みて分かった」

等という声が非常に多く、大変うれしい感想でした。

 

いつものことながら、研修の講師を務めさせていただくことで、私自身がまた鍛えられ、成長させてもらいました。

よりよい講義ができるように、もっと自分自身がレベルアップしていきたいなと思います。