Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

旅立ちの時 ~第四章(序論)の閉幕~

とうとうこの日が来ました。

本日で、15年間(学生10年、教員5年)の大学生活もここで一区切りです。

 

思い返せば、このブログを書き始めた5年前は苦しい時間が長かったように思います。

しかし、最後のこの1年は特に、ぐーっと伸びてきた自分を感じることができました。

やはり、成長は指数関数ですね。

だとすれば、ここで一区切りというのも、賢明な判断なように思います。

 

 

■ISL(理工系留学生支援組織)の送別会

活動開始から、3年半あまり。

組織として、すこし道筋をつけられてきたかなというぐらいのところで、

私は去ることになりました。

 

組織として未成熟な期間でしたが、所属してくれた学生は、

いろいろ経験し、彼らの成長の糧となったことが、学生たちのスピーチからよくわかりました。

卒業して母国に帰った留学生からもメッセージをいただきました。

長く大学にいますが、このような経験はなかったので、非常にうれしかったです。

 

次年度以降も、新体制で学生を中心に活動を続けてくれるそうなので、

陰ながら応援していきたいと思います。

 

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■職場の送別会(教職員の会)

やはり?雨模様な一日のスタートでした。

職場ですが、私にとっては周囲は、先生たちであり、学生の頃よりお世話になってばかりの職員の方たちです。

なんとか、泣かずに?スピーチすることができました。

言いたいことは、その場で言わせていただきましたので、特にこれ以上書くことはありません。

大変でしたが、幸せな15年でした。

 

夜の部の教員だけの懇親会は、不思議とこれまでで一番、リラックスできた職場の懇親会でした。

理由はよくわかりませんが、最後にして一番、先生方と打ち解けられた気がしました(笑)

 

■卒業証書授与式、謝恩会、研究室送別会

卒業証書授与式のころには、晴れ間も出てきました。

さくらも咲き始め、卒業生を(桜を植樹した)先輩たちがお祝いしているようでした。

 

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謝恩会では、退任する教員からスピーチするということだったので、

私からは「悩んだ時の3か条」をお話ししました。 

会の終盤には、”祝いの舞”と称して、最近習っているアイリッシュダンスをするという恥ずかしい場面もありました。

 

研究室の打ち上げでは、私へのサプライズがあり、

大学同期からのメッセージ映像がありました。照れくさいですが、うれしいものですね。

まったく予想しておらず、計画してくれた研究室の学生に感謝です。

 

最後のスピーチは、高揚していて、何を言ったかよく覚えていませんが、

気づけば、細田先生と、泣きながら抱き合っていたように思います(苦笑)

 

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JR東日本での発表

東大一門の先生方とJR東日本のトップエンジニアの前での研究発表会です。

1年で一番緊張する研究会です。

 

私は、直接の東大一門ではないのですが、毎年、発表の機会を与えていただいてきました。それも、今年で一区切りです。

 

私の周囲には、同年代の東大出身の先生が数多くいます。

そういう”超”がつくほど優秀な先生たちがいる中で、

「私の存在価値は何なのか?どういう研究をすべきか?」ということに、

悶え苦しみ、自分自身と格闘してきました。

なので、毎年楽しみであり、苦しみでもありました。

 

ただ、今年はとにかく、超がつくほど発表が”楽しかった”。

いろいろ、聴衆に聞いてほしいので、自然と笑顔で発表ができました。

発表後の質疑も活発で、懇親会の席でもいろいろな方から

発表が良かった、楽しそうな研究をしているねというお褒めの言葉がありました。

すこし、自分自身の成長を感じられた(自信につながった)のと、

自分自身の進むべき方向性が、より明確になった気がします。

 

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最後に、本記事をもって、第四章を閉幕としたいと思います。

4月からは民間の研究所に勤めることになります。

 

 

第五章の執筆は、どうしようか検討中ですが、

いまのところは、このように、広く公開するような形式にはしないつもりです。

(自分自身のための日記、備忘録的な意味だけにする予定)

 

ざっと振り返ってみると、これが251投稿目のようです。

トータル、約5万アクセスいただきました。うれしいような、恐ろしいような。。。

 

つたない文章をお読みいただいた、皆様ありがとうございました。

何か、少しでも、どなたかの役に立てたのであれば、うれしいです。

 

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研究者の人生は、まだ序章にすぎません。

これから少しずつ、研究者人生の”本章”となるような

「己の研究者像」を確立していきたいと思います。

 

職が変わっても、私であることは変わりません。

次の職場でも、私らしさを生かして、飛躍したいと思います。

 

それでは、また、会う日まで。