Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

贅沢なひと時

今日は、霞が関で開かれていた国際港湾交流協会(JOPCA)のセミナーに参加してきた。

タイトルが「我が国の建設分野における海外展開に向けて」というものだった。

私も、将来的に何かしらの形でかかわってみたいと思うテーマだったので参加を決めた。

講演者も豪華。講演は2件で、1件目が岡村甫先生、2件目が近江さん(大成建設の専務執行役員)。

 

岡村先生からは、先生の50年の経験談を軸に、諸外国との関係の築き方、先生の考え方を教わった。

職場の上司である、細田先生からよく聞く内容も多かったが、それでも当事者の話となるとまた迫力がある。私の中でいくつか引っかかった言葉があったので、以下に忘れないようにメモ書きをしておこうと思う。

・継続的な学会等への参加

・実務者と研究者の交流の場

・10年に一度の留学の実施

・英語による情報発信の強化

・金は人に投資

・スポーツの重要性

・上田多門先生、アジアコード

 

内容はがらりと変わり、2件目の近江さんの話は非常に魅力的だった。

昨年開通した、トルコ・ボスポラス海峡の開通までの経緯を入札から竣工まで

非常にわかりやすく、実体験を織り交ぜながら話された。

限られた資金と制約条件の中で、非常に光る「技術力の高さ」、「細部へのこだわり」、「危機対応能力の高さ」、「マネジメント能力の高さ」等々、感銘を受ける内容ばかりであった。

諸外国の状況を正確に知っているわけではないが、これだけのものを持ち合わせているにもかかわらず、日本の建設分野における海外展開力が弱いというのは、にわかに信じられないと思った。

まだまだ、知らないことが山ほどある。幅広く見識を広めなければと思う、良いきっかけとなった。