良質な論文
今年は4月始めから、例年以上に研究室全体で学生の研究・教育指導に力をいれている。
その一環で、私主導で、学生たちと評価の高い論文を輪講形式で読み込んでいる。
学生が主体的にかかわれるように、毎回担当学生(世話役)を決めてもらい、
その人から議論を展開してもらうことにしている。
毎回の論文勉強会終了後は、その会に読んだ論文、議論の内容を踏まえ、自分が得たことを自分の視点でまとめてもらうことにしている。
私の役割は状況に応じて変わると思っている。
その場が最大限盛り上がるようにすることが務めだと思っている。
補足説明をしたり、議論の方向がおかしくなったら微修正したり、
私自身も1参加者として議論に加わったりもする。
すごく良い緊張感で、いい訓練となっている。
だんだん参加する学生の数が少なくなってきたが、それくらい高いレベルで
議論ができているということだと思っている。
良い論文は、様々なことを教えてくれる。読めば読むほど味が出る。
論文の書き方パラメーターの設定の仕方、実験に対する心構え…。
自分の研究に今すぐ直結しなくても、幅広く見識を広めることは大切だなと
改めて認識している。