講義の威力
今日は都市基盤安全学入門という講義(15回のうちの私の担当回)がありました。
学部1年生の講義です。今年度、新学部設置で開設された新設講義で、すべて一からの準備でした。
講義の感想を読んでいて、講義の影響力の大きさ、意義というものをすごく感じました。
本日の講義を通して、また一つ学生さんたちに成長させてもらいました。
本講義の履修目標は
都市基盤の安全、都市・社会のサステイナビリティを考え実践していく上で、コンクリート工学がどのように貢献できるのかを、上級学年で履修する講義内容と絡めて学ぶ。
ということでした。
私としては、学部一年生の講義ということもあるので
・コンクリートという材料に対して持っているイメージを良い意味で裏切ってやろう
・これからコンクリート工学を学んでいくうえで、コンクリートってなんだか面白いじゃんと思ってもらえるような、きっかけとなる授業をしよう
と考えました。
とりあえず講義の方針として決めたことは
・一切、資料を配らない(私の話に集中してもらうため)
・コンクリートに関する簡単な実験、動画を盛り込む(感覚で理解してもらうため)
・グループで話し合う時間を設ける(主体的に授業に参加してもらうため)
・何より私が楽しむ(少なくとも話し手が楽しくないと、聞く方は楽しくない)
でした。
導入ような講義だからできるやり方だとは思いますが、非常に私自身充実した時間を過ごすことができました。
現場での経験値も少しずつですが溜まってきているので、ついつい関連する話題で話が脱線。
結果、予定していた資料の2/3程度しかできないという状況でした。
それはそれで、尾を引く感じで、よかったのかなと思います。
講義の最後に感想を書かせたのですが、
・コンクリートは身の回りにたくさんあるので探してみようと思った
・コンクリートの面白み、奥深さ、可能性を感じた
・これまで持っていたコンクリートのイメージが覆された
・コンクリートをもっと学びたいと思った
・あまり興味がなかったが面白いと思うようになった
・実験や動画が良かった
・スライドが全部見たかった
・コンクリートは魅力にあふれた素敵な分野だと思った
などなど、ここにはあげきれないほど、涙が出るほど嬉しいコメントが多数ありました。
いろいろ考えて講義を組み立てて、本当によかったなと思いました。
好きこそ物の上手なれ
素直な学生さんたちを、これからも一生懸命応援してサポートしたいと思います。
次々週は、私を含めた5分野の助教先生方での都市防災に関する講義があります。
こちらも長いこと、議論してきて作り上げてきたので、今から非常に楽しみです。