Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

講義の威力

今日は都市基盤安全学入門という講義(15回のうちの私の担当回)がありました。

学部1年生の講義です。今年度、新学部設置で開設された新設講義で、すべて一からの準備でした。

講義の感想を読んでいて、講義の影響力の大きさ、意義というものをすごく感じました。

本日の講義を通して、また一つ学生さんたちに成長させてもらいました。

 

 

本講義の履修目標は

都市基盤の安全、都市・社会のサステイナビリティを考え実践していく上で、コンクリート工学がどのように貢献できるのかを、上級学年で履修する講義内容と絡めて学ぶ。

ということでした。

 

 

私としては、学部一年生の講義ということもあるので

・コンクリートという材料に対して持っているイメージを良い意味で裏切ってやろう

・これからコンクリート工学を学んでいくうえで、コンクリートってなんだか面白いじゃんと思ってもらえるような、きっかけとなる授業をしよう

と考えました。

 

 

とりあえず講義の方針として決めたことは

・一切、資料を配らない(私の話に集中してもらうため)

・コンクリートに関する簡単な実験、動画を盛り込む(感覚で理解してもらうため)

・グループで話し合う時間を設ける(主体的に授業に参加してもらうため)

・何より私が楽しむ(少なくとも話し手が楽しくないと、聞く方は楽しくない)

でした。

 

導入ような講義だからできるやり方だとは思いますが、非常に私自身充実した時間を過ごすことができました。

現場での経験値も少しずつですが溜まってきているので、ついつい関連する話題で話が脱線。

結果、予定していた資料の2/3程度しかできないという状況でした。

それはそれで、尾を引く感じで、よかったのかなと思います。

 

講義の最後に感想を書かせたのですが、

・コンクリートは身の回りにたくさんあるので探してみようと思った

・コンクリートの面白み、奥深さ、可能性を感じた

・これまで持っていたコンクリートのイメージが覆された

・コンクリートをもっと学びたいと思った

・あまり興味がなかったが面白いと思うようになった

・実験や動画が良かった

・スライドが全部見たかった

・コンクリートは魅力にあふれた素敵な分野だと思った

などなど、ここにはあげきれないほど、涙が出るほど嬉しいコメントが多数ありました。

いろいろ考えて講義を組み立てて、本当によかったなと思いました。

 

好きこそ物の上手なれ

 

素直な学生さんたちを、これからも一生懸命応援してサポートしたいと思います。

 

次々週は、私を含めた5分野の助教先生方での都市防災に関する講義があります。

こちらも長いこと、議論してきて作り上げてきたので、今から非常に楽しみです。