Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

バーチャルとリアリティー

昨日は、「研究しない拠点」という名の懇親の場に参加してきました。

主目的は工学系の研究室同士が分野横断的に懇親会するということです。

なかなか思い切ったネーミングです(笑)実際は、学内でのBBQでした。

 

 

参加者は、本学でも顕著な業績(燃料電池、育毛、自己治癒材料・・・)を挙げられている先生方とその学生さんたちでした。

嬉しいことに、私のような若手教員にも声をかけてくださいました。

うちの研究室の学生にも声をかけ、人数は少なかったですが参加してくれました。

 

 

最初は、どんな会になるのかなぁと不安に思っていましたが、やっぱり行ってみると面白いですね。

分野は違っても、どこかしら(知識、もしくは意識)に共通点がある人ですから、

集まるだけで、いろいろなアイデアが出てきて盛り上がります。

学生同士も、想像以上に盛り上がっていて楽しそうでした。

要は、各々が満足していたように思います。

 

 

世の中、活躍されている人ほど懇親の場を大切にしています。

私も、少しずつ理解できるようになってきましたが、

「人が集まらないと生まれないものがある」ということがその理由かと思います。

それは、正直その場にいかないとわかりません。

そして、それに出会うためには、日々自分の場所でやるべきことをしっかりやることが前提にあるかと思います。

 

 

最近、PCや携帯などのバーチャル世界とのかかわりが多くなっています。

彼らは私が入力したことを、いつでも文句も言わず、正直に返してくれます。

でも、そこから自分の思ってもみなかったアイデアは出してくれません。

人によって受ける印象は違うかと思いますが、

誰にも邪魔されず快適だともいえるし、非常に単調でつまらない行為ともいえます。

 

 

バーチャルの世界を通して、人と交流もできます。

ただ、そこには人との交流で大切な、臨場感と雰囲気(相手の顔色)という概念が欠落しています。

何かが生み出されるとき、どちらも非常に大事な要素です。

 

 

正直、学生の時は懇親の場(見知らぬ人がいる場)というのが苦手でした。

お酒が弱いので、飲み会が苦行でしかありませんでした。

(言い方が適切か分かりませんが、青汁我慢のみ大会でした)

でも、とりあえず行ってみることが大切だと、直感的に思っていました。

 

 

人それぞれ目指すところが違うので、決して強制はできないことですが、

実り多い時間を過ごしたいと思うのであれば、間違いなく懇親の場というのは軽視できないなと改めて思う時間でした。