Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

近況(研究)

最近の研究の状況について、備忘録として残しておこうと思います。

(私のため、そして後輩たちのために)

 

前記事で書いた実験結果がゼミで思いのほか盛り上がりました。

学生が自主的に実験してくれたおかげです。

特に前川先生の食いつきが予想以上にすごくて驚きました。

(正直、前川先生に褒めていただけるとは一生ないと思っていた)

あとで分かってきたのですが、前川先生のご興味がたまたま同じようなところにあり、

実験結果の先にあるものが前川先生には見えていたというのが、どうやら理由のようです。

前川先生の研究チームに組み入れていただけそうなので、楽しみです。

 

また、先日細田先生との会話の中で、

「過去に読んだはずの論文に我々が最近いろいろとわかってきたと

思っていたことが書かれていた」という話がありました。

 

どちらも、

「一つの情報や結果をどう広げられるか、可能性を見出せるかは

その人の経験や力量で大きく異なる」という例かと思います。

いきなり自分の力が向上するわけがないので、

良質な情報に触れるよう努める(その場に行く、情報をキャッチできるような下地を作っておく)ことが大事なのだと改めて感じた瞬間でした。

また、良質なものは何度体験してもよいのだとも思います。

 

いくつか私の中での研究的なチャレンジの話も。

 

前川先生が来て、「解析を中心に自分で研究が進められるという選択肢ができた」というのは、一つ大きなことです。

なかなか自分で実験をする時間を確保できない中で、一つの活路が見えた感じでした。

他の仕事をこなしながらですので、進捗には不満もありますが、うまくバランスをとって研究を前進させたいと思います。

  

某自治体と私単独で会話を始めました。

非常にお世話になっている自治体なので、

何か私にできることを還元したいという純粋な気持ちと、自分自身の将来のためへの種まきという意味もあります。

最近の手口ですが、少し強引かなと思いつつも、

議論の場をセットしてもらい、現場視察もセッティングしてもらいました。

特に現場視察はよかった。

私程度でもアドバイスできることはあったし、

紙面上からでは分からない研究の着眼点らしきものが出てきました。

これまた無理を言って、コンクリート片をもらいましたので、

私の仮説が正しいのか、分析を依頼してみたいと思っています。

(夏に訪問した)精華大学の安先生に習い、まずは自分が動いて結果を出してみたいと思います。

いろいろと難しい背景があるので、大人な話をする勉強も、ここではしたいと思っています。

 

留学生(M2、9月修了)との研究は、まだ走り始めといった感覚です。

彼は研究者(ドクター)を志しているようです。

そういう学生は研究を進めてくれる馬力があるので、

私がうまく導けるよう、彼と議論を重ねたいと思います。

これも、私の新たなチャレンジです。

 

学生(4年生2名)との研究は、議論を重ねながら方向性を修正しつつ、着実に前進しているといった感覚です。

昨年度の成果があってこその今年の研究という、一つの研究を深める良さと難しさを、いろいろな角度で感じています。

彼ら(学生)には、ここらでギアを入れ替えてもらい、本気で自分の研究だと思って打込んでもらわないと、絶対いい研究成果は出てきません。

一つ、大事な局面を迎えているように感じています。