Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

小さな一歩

今日が締め切りの土木学会年次学術講演会の論文を無事提出し終えました。

今回は私の名前が入っている論文が3本でます。

 

 

1つ目は私自身、実は今回が土木学会年次学術講演会の論文の投稿初めてでした。

また、2つ目は指導学生の研究指導をして、一から書かせた初めての論文となりました。

そして、3つ目は私の研究成果も盛り込んだ、共同研究先の企業の方と連名の初めての論文となりました。

 

 

年次学術講演の論文ですから、小さな一歩かもしれませんが、今回はすべてに自分の貢献があると自信を持って言えます。形にできたのはよかった。

 

 

次はもう少し、査読もしっかりした論文集に出したいなと思います。

新年度の抱負

4月1日。気分一新で新年度頑張ろうと思います。

 

今年度も新たな目標を掲げました。

書いていて感じた特徴として、「アウトプット」を意識した目標になっています。

また、言い逃れができないように、なるべく具体的な目標設定を掲げました。

 

5年の任期も折り返し地点に差し掛かっています。

結果を貪欲に求める1年にしたいと思います。

 

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昨年もこの日に同じような角度で写真を撮りました。

今年は、ちょうど満開です。

 

2015年度ホームパーティー

2年連続2回目の我が家でのホームーパーティーで

研究室の今年度のすべての行事が終わりました。

対象は研究室の全員+その家族なので、大人から子供までワイワイ楽しくできました。

 

 

昨日は、学位授与式・謝恩会・研究室打ち上げがありました。

涙して、恩師に感謝する学生もいるなど、印象的な場面もありました。

 

そのあとも学生は飲み会が続いたのでしょう。

二日酔いや寝坊した学生が多かったこと。

また平日ということもあり、M1が就活で忙しいことなどもあり

比較的こじんまりとしたホームパーティでした。

それでも、すごくインターナショナルで、楽しいホームパーティーになりました。

写真の様子から、きっと伝わってくるかと思います。

(メニュー:手巻き寿司、大根のシソと生ハム巻、ピザ、サラダ、やきとり、鯛とブリのこぶ締め、ブリヤニ、チーズ、ドライフルーツなどなど)

 

 

このパーティーが象徴しているような気もしますが、ここに写っているなかで、卒業・修了生は2人だけです。(本当は12人いる)

今年は、研究室としての一体感やパフォーマンスがあまり十分発揮されなかったように思います。例年よりスタンドプレーが目立ちました。

(個人レベルではすごい学生や頑張っている学生はたくさんいました)

だから何か物足りない。学生のせいだけではなく、教員側の要因も大きいように思います。

 

 

連絡・相談・報告が十分でなかったり、人としての基本(だと思う)あいさつやお礼も足りないと思いました。

私は、別にあまり気にしないですが(よっぽどだとさすがに言いますが)、社会に出ると困る場面は出てくるだろうなあと思います。

技術が進めば進むほど、いかに人としての基本を身に着けているかが、今後ますます問われてくると思います。

 

 

 

よく今年度のことを分析して、教員間で話をしていこうと思います。

私としては、次年度は学生の様子を見ながら、かつ私の教員としての立場も考えつつ、言うべき時は言うような姿勢で臨まないとなと思いました。

勘違いしてほしくないのであえて記載しますが、大好きな学生たちだからこそ、やっぱり、ちゃんと指導したいなと思います。

 

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JR東 技術交流会

今年もこの時期が来ました。JR東の本社での技術交流会です。

JR東と東大コンクリート研の技術交流会ですが、

細田先生(東大コンクリート研卒)の恩恵で私も参加させていただいています。

 

 

自身があの場で発表したのが2年前になります。

昨年と同じ感想になってしまいますが、やっぱりこの場で発表したいという気持ちが募りました。

 

 

私は東大一門ではありませんが、純粋に自分の研究成果を聞いてもらいたいと思いました。

いろいろとお世話になった(なっている)人が東大、JR双方にいるので、成長した姿、頑張っている姿を見せたい。

特に同年代が頑張っている様子を見ると刺激的だし、やっぱり悔しい。

 

 

指導させてもらっているM1の学生の研究を次年度仕上げて、立候補できるように頑張りたい。

 

 

懇親会後は、研究室の学生と駅構内で反省会でした。

細田先生の真似ですが、学生としっかりコミュニケーションを取るのは大事ですね。

いろいろと次年度に向けてアイデアが出てきて楽しかった。

 

 

今年の交流会も、1年間の大きなしめくくりであり、かつ次年度に向けて、気持ちを高ぶらせる重要な一日となりました。

台湾見学会(3月7日~10日)

少し日が空いてしまったのですが、台湾見学会に学生たちと行ってきました。

 

前々から見たかった、八田與一の嘉南平原の灌漑事業をはじめ、集集地震の被害の様子の視察、火力発電所の見学、台湾新幹線の乗車など内容盛りだくさんでした。

 

今回の見学会は、学生が計画段階から今に至るまで非常に主体的に関わってくれました。

土木に興味があり、成長したいという高い意識が感じられる学生ばかりです。

お恥ずかしい話、私が彼らと同じ年代の頃は、比べ物にもならないくらい低レベルでした(苦笑)

 

土木、大学教育の重要性、影響力の大きさをなんとなくは認識していましたが、

今回より際立たせてもらった感じです。

やっぱりこの仕事を選んでよかったなと思いました。

 

現在、感想文をまとめているのですが、私も書かせてもらいました。

 

**************以下感想文の転載******************

 

台湾見学会を振り返って

小松 怜史

 

教員として参加・引率した初の海外見学会。比較対象が無いので説得力に欠けますが、充実した素晴らしい見学会でした。言葉で表現しきれないのが悔しいのですが、プロジェクト立ち上げから、準備、当日、今こうして感想文をまとめているこの時瞬間まで、全てに思いがあふれています。この見学会に参加できた人(学生・卒業生・教員)は幸せですね。

 

素晴らしかった点を挙げれば切りがないので、八田與一が尽力した嘉南平原の灌漑事業について、感じたことを書こうと思います。

 

公共事業を箱物行政と揶揄することがあるかと思います。たしかに、造ることが目的になっていたのではそう言われても仕方がないかもしれません。でも、嘉南平原の灌漑事業は誰が見ても(おそらく公共事業に冷ややかな目を向けている素人の方でも)公共事業の大切さがわかると思います。知れば知るほど、この事業の奥深さが、(空間的・時間的な)スケールの大きさに心奪われます。八田與一は本気だったのだと思います。貧困にあえぐ台湾の人たちを憂い、本気で台湾の人たちの子孫繁栄を願ったのだと思います。

 

最終日の懇親会の席でも述べましたが、台湾新幹線の車窓から見た嘉南平原の風景が本当に金沢の田園風景そっくりで感動しました。八田與一は、きっとニンマリしながら、この景色を空から眺めているんだろうなと思います。

 

何かと人との関わりが希薄になりがちな今の世の中ですが、土木を通して、人を知り愛することの大切さを、色々な場面で学生たちに伝えていければと思います。

 

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若手会見学会

今週の金曜日・土曜日とJCI関東支部の若手会21の現場見学会に参加してきました。

品木ダム、八ッ場ダム月夜野大橋、碓氷第三橋梁などを見学しました。

夜は、懇親会しつつ、仕事の話や研究の話をしました。

土木・建築関係なく、同年代の人たち(民間、大学関係者)とこうして

横のつながりをもてるのは貴重ですし、楽しいですね。

 

特に面白かったのは、八ッ場と月夜野大橋。

 

八ッ場は何回か、訪れていますが、毎回様子が変わっています。

工事が本格化しており、6月ごろからは堤体のコンクリート打設も始まるようなので、

大学での見学会を企画したいな(備忘録)

 

 

月夜野大橋は、少し前業界で有名になった、過剰たわみが生じた橋です。

研究でメカニズムを解明し、それを設計までフィードバックした好事例です。

私の博士論文のモチベーションにもなっており、前から行きたい行きたいと思っていて、ようやく実現しました。

月夜野大橋の問題を解き明かした千々和先生、直々に解説してもらいました。

論文などには書かれていない裏話も教えてもらいました。

 

実際、現場に行くと肉眼でも分かるくらい、橋がたわんでいました。

車が通るたびに、大きくバウンドするくらいに・・・。

 

 

現場で困っていることを解決するテーマは面白いですねぇ。

こういう研究を、私もやりたい。現場に来てみて、思いが強くなりました。

つながり

東北2日目。

 

一関~釜石で、コンクリートの品質確保の取り組みがされている現場を複数見学させてもらいました。

今回参加を決めた理由は以下の2つでした。

 

 

1.これまで見ていない現場、進捗状況を知らない現場が多いので、自分の目で見る

2.普段会えない人にあう

 

 

行程を見ると盛りだくさんの内容だったので、大丈夫かなぁと心配していたのですが、

やはり1現場の時間は非常に限られていました。

どこまで参加者に、東北の取り組みが伝わっているのかなとは思いましたが、

それは今回伝えたい話題ではないので置いておくことにします。

個人的に気になるところは、施工者の方たちに聞けたので良かった。

 

 

現場を見れたことよりも、今回は、短い滞在時間の中で、普段会えない人と会い、

今後につながるよい球出しができたのが何よりの成果でした。

半井先生や群馬県の方たちと道中いろいろと話をできたのが大きい。

橋本先生とは帰り道、長いこと話をしました。すごく考え方に共感できて、大好きになりました。

 

 

明日どうしても大学に戻らなければいけなかったので、

懇親会には出られず日帰りですが、収穫の多い一日になりました。