自治体職員研修
今回で3回目になる自治体の職員研修に、講師として参加させていただきました。
3日間、座学(コンクリートの基本・劣化・補修補強)と演習(劣化診断)を担当させていただくことになりました。
今年は内容を大きく改善し、独自色を出すべく入念に準備を重ねて臨みました。
受講生の状況も例年同様、バラバラでした。
日常的に仕事でコンクリートに関する業務に携わっている方もいれば、そうでない人もいました。
コンクリートの知識や経験をそれなりに有している人もいれば、そうでない人もいました。
学生たちとも、また状況が違います。ただ、どんな状況でも受講生を満足させる必要があります。
意識したこと(講習の目的に掲げたこと)は、
・コンクリートに興味を持ってもらうこと
・勉強するきっかけとなる情報提供に努めること
・コミュニケーションの大切さを実感してもらうこと
としました。
講義の特徴としては、
・グループワーク(演習等)を多めに取り入れ、私と受講生、受講生同士がコミュニケーションをすることで、いろいろな意見や視点があることを感じてもらう形式とする。
・コンクリート小話(歴史的なことから最新のことまで)を都度はさむ。
・課題レポートは自由書式として、毎回コメントを付けて返す。次回の講義の最初には、気になったレポートを紹介する。
などでしょうか。
最終回のレポートを見ていて、概ね皆さん満足してくれていたようです。
「コンクリートを好きになった」
「身の回りのコンクリート構造物に、日頃から目が向くようになった」
「議論することの面白さ、大切さが身に染みて分かった」
等という声が非常に多く、大変うれしい感想でした。
いつものことながら、研修の講師を務めさせていただくことで、私自身がまた鍛えられ、成長させてもらいました。
よりよい講義ができるように、もっと自分自身がレベルアップしていきたいなと思います。