Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

2016年度終了 2017年度始動

昨日実施された教員宅でのホームパーティーで研究室の全イベントが終了しました。

今年は、急きょ我が家から細田先生の家に場所を変えて実施していただきました。

留学生が3名参加しました。我が家からは妻も参加しました。

和気あいあいとした楽しい和やかな雰囲気のホームパーティーでした。

年度末のこのアットホームな雰囲気の行事が、私は本当に大好きです。

 

 

3月後半で特出して書いておいたほうがいいかなと思うことは2つ。

一つは、久しぶりにJR東日本の勉強会で発表させていただいたこと。

 

数年前に、博士課程での研究を発表させてもらったことがありましたが、その時以来の発表でした。

学に東大の先生方、産にJR東のトップエンジニアが一堂に介する場での発表は

1年間のどの研究発表や講演よりも緊張しました。

私一人が東大と関係のない教員でしたが、ああいう場を与えていただけるのは本当に幸せなことです。

 

100点の出来栄えとはいきませんでしたが、あのような厳しい場を繰り返していくことで、また成長できるのかなとは思います。

次年度も、また戻ってこれるように、学生たちと一緒に頑張っていこうと思います。

 

二つ目は論文投稿に関して。年度末に差し掛かってくると、論文の執筆が増えてきます。

日本語での論文は、以前よりは多少良くなってきた?かなと思いますが、

英語での執筆はまだまだ課題が多い。英語も日本語と同様に、やはり数をこなして訓練しないといけない。

次年度は意識して、英語での執筆を訓練も兼ねて書いていきたいなと思います。

 

本日から、いよいよ2017年度始動です。教員の体制も変わり、激変の1年になりそうです。

2016年度に得た自信をうまく活用して、さらに積極的に転じていけるように頑張りたいと思います。

維持管理の哲学・ビジョンを語る会

先週のことになってしまいましたが、初めてシンポジウムを運営させてもらいました。

タイトルが維持管理の哲学・ビジョンを語る会です。

もともとは、修士1年生の講義(維持管理計画学)のスピンオフ企画として実施が検討されました。

維持管理の現状を踏まえ、学生(若手)と講師の方たちを中心に、維持管理の在り方を議論しようというのが会の趣旨でした。

 

会の発案自体は私からではないのですが、良い機会ということで、計画から当日運営までを任せていただきました。

講師の方々は、私が学生時代からお世話になっている人ばかりなので、基本的には好き勝手にやらせていただきました。

 

若手が主体であるべきということから、学生が主体的に運営に携わるスタイルを取りました。(私があまり前面に出ることを控えた)

また、キーワードが維持管理ということだったので、実際に現場で維持管理に係られている実務者(社会人)にも多く声をかけました。

幅広く、話を聞けたほうが、学生にとって良いかなと思ったからです。

当然、会の趣旨は伝えた上で、です。

 

当日は、70名程度の参加者が集まりました。春休み期間ということで学生が集まるか、ドキドキでしたが、宣伝の効果?もあって、約1/3が学生でした。

 

語る会、学内懇親会、学外の懇親会まで、参加者は楽しく過ごされていたようなので

運営に携わった人間の一人として、やってよかったな思いました。

 

何かを企画して、成功に導くには、高いマネジメント能力が求められます。

私は、どうもいろいろと、物事を短絡的に判断して、すぐに実行に移してしまう傾向にあるようです。

言い換えれば、周囲のことを十分配慮しきれていないことがあるようです。

ふりかえってみると、今に始まったことではなく、いろいろと思い当たります。

私の長所にも短所にもなる特徴です。

 

 

いろいろと勉強になる機会が与えられていると思って、成長の糧にしたいと思います。

卒論・修論審査会終了(教員生活4年目突入)

2月14日に修論審査会、2月28日に卒論審査会が終わりました。

昨日は、終電まで学生たちと騒いで、さすがに今朝はちょっと辛いです。。。(苦笑)

学生への指導を通して、自分自身いろいろと勉強になった、実り多い1年でした。

 

今年は学部4年生を2名、修士2年を1名担当しました。

残念ながら、学部4年生の1名は途中で大学にこれなくなってしまいましたが、残る2名は無事合格となりました。

 

これまでの学生さんに対して、自分自身があまり納得できる指導ができたという自負がありませんでした。

理由はいろいろとあろうかと思いますが、一つには私自身の未熟さがあります。

正直、自分自身の中でいろいろと葛藤がありました。

 

今年は、いろいろな人と連携して、頼るところは頼って、でも実行して、結果を出すというプロセスを経験することができました。

そういう研究教育環境を整えるよう、私自身が積極的に行動したこと、

そして指導学生が私のそのような姿勢を見て、信頼してくれて、能動的に行動してくれたこと。

その2つが、今年はうまくかみ合ったから今に至っているのかなと思っています。

言い方を変えれば、教員と学生がフェアに良い関係を築けたことが良かったのかなと思います。

 

昨日の審査会の慰労会のスピーチで、研究室の学生たちに何を言おうかと、あれこれ自己分析してみました。

そして、今の自分は無数の「失敗」と「自分自身こうありたいという思い」から出来上がっていることに気づきました。

決して、自分はスマートな人間ではありません。ガンガン壁にぶつかりながら前進している人間です。

学生時代から上記の2つの大切さはよく聞いていたことですが、今はよく理解できますし、進む速度は遅いですが、間違っていなかったのかなと思えます。

 

当然、良いことばかりではなく反省点も多くあります。研究室の中も外も環境は毎年、劇的に変わっていきます。

どのような状況においても、最善の研究教育環境を整えることが大学教員には求められていると思います。

4月から大変革が起こる予定なので、新たなチャレンジの始まりです。

 

最後、形(論文)にするところまでやり切りたい。このプロセスから学ぶことも多いというのを私も経験しています。

研究成果を学生たちと一緒に格闘しながら、仕上げていこうと思います。

橋梁と基礎 海外文献研究グループ

山田先生のご推薦で、「橋梁と基礎」の海外文献研究グループに入れていただくことになりました。

今年で発刊50年目を迎える、伝統ある業界紙です。

 

 

このお話を山田先生からいただいたとき、先生の体験をお話ししていただきました。

山田先生が若い時にこの雑誌にかかわり、実務者の言っていることが、分からず悩まれたことも多かったそうです。

ただ、そのおかげで、今のご自身の研究スタイルができあがったということでした。

私自身も、ここ数年で似たようなことを経験しており共感できるところが多い話でした。自身の幅をさらに広げるために、参画することにしました。

 

 

このグループの主たるお仕事は、海外の橋梁(橋梁に関係すること)が書かれた文献(英語)を日本語で紹介するということです。

 

 

昨日、三井住友建設の本社で会合があり、初参加してきました。

ゼネコン、コンサル、管理者、編集者が主たるメンバーです。

東工大助教をしている学部時代の同期(専門は鋼)も同じタイミングで(山田先生のご推薦で)メンバーに加わりました。

橋梁という一つの題材を通して、分野横断で話をできるのも面白いなと思いました。

さっそく、最近の私の研究テーマに関する情報も仕入れられたので、やっぱり飛び込んでみるものだなと思いました。

 

会議の後、月島の居酒屋で歓迎会を開いていただきました。

「単純な作業としたら面白くない。せっかくいろいろなところから若手が集まっているのだから、この場を楽しく活用しよう!」

と盛り上がれたのが良かった。

 

 

どんな風に展開していくか、楽しみです。

「維持管理の哲学・ビジョンを語る会」のご案内

以下の要領で、学内外向けにワークショップを開催することになりました。

この場でも告知させていただきます。ちなみに、自身が初めて主催するワークショップになります。

 

各々の立場でインフラの維持管理に最前線で携わっている方々をお呼びしてのワークショップです。

主たる目的は、インフラの将来を参加者のみなさんと一緒に考えるきっかけをつくることです。

当然、将来を担う学生さんもたくさん参加してもらおうと思っています。

 

年度末の時期でお忙しい時期かと思いますが、ぜひお誘いあわせの上、ご参加ください!

 

****************会告******************

日時:2017年3月7日(火)15:00~17:30

懇親会(1次会):17:45ごろ~18:45ごろ(土木工学棟,セミナー室)

場所:横浜国立大学理工学部講義棟(場所未定、参加予定の方には追ってお知らせします)

参加費:学生は無料。懇親会に参加される方(社会人)は1000円(予定)

内容:(1人20分程度のご講演)×5人+参加者からの質疑を中心としたパネルディスカッション

 

講師の方々(順不同):

  1. 松田 芳範 様(JR東日本
  2. 小林 薫 様(JR東日本
  3. 上田 洋 様(鉄道総合技術研究所
  4. 平塚 慶達 様(ショーボンド建設
  5. 細田 暁 先生(横浜国立大学

司会進行:

 維持管理計画学の受講生(M1)、小松(助教

 

参加希望の方は、氏名・所属・出欠(語る会・懇親会・2次会)、連絡先(メールアドレス)を小松(komatsu-satoshi-fz@ynu.jp)までご連絡ください。2次会のお店(横浜駅付近、会費は後日お知らせ)の予約をする関係で2月28日(火)までに連絡をお願いいたします。

冬合宿 ~1次関数から指数関数へ~

2月5日~6日で、研究室恒例行事である冬合宿(ゼミ合宿)が足柄で開催されました。

5日にM2が5名、B4が7名、そして卒業生から1名の計13名が発表して議論しました。

議論開始が9:30で終わったのが17:30です。終わるころにはクタクタです。

その後は、食事会、カラオケ大会、2次会・・・と続き、気がつけば夜の2時でした(汗)泥のように眠りました。

 

話は脱線しましたが、今年は卒業生が5名来てくださり過去最多でした。

卒業生からの指摘は非常に貴重で、学生にとっても我々教員にとってもいい刺激です。

おそらく卒業生も得るものがあるから、こうして休みを割いて来てくださっていると理解しています。

いいことは、これからも続けていければと思います。

 

最後に、昨晩の懇親会で学生に向けて発言したことを備忘録としてメモしておきます。

 

「研究の達成度と時間の関係は指数関数のようであると忘年会である言ったが、

みなさんの現状は、おおよそ1次関数から指数関数になりそうな気配がただよっている段階である。

近似式が指数関数になりそうな雰囲気があるからこそ、厳しい指摘や議論もしている。

指数関数のような達成感を味わえる人は、経験上、自分に言い訳しなかった人である。

ぜひ、研究という一つのプロセスを通して、そのような達成感を味わってほしいと思う。

こちらも全力で指導するし、周囲もお互い助け合って高みを目指してください。

3月に我が家で楽しいホームパーティーしましょう!」

 

追記:思うことがあり、懐かしい写真をアップロード。

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新たな展開

自身の中で、研究面がいろいろと新たな展開を迎えようとしているように思います。

 

 

数値シミュレーションソフトの開発委員会に入りました。

私にとっては、あまり経験がない未知の分野であり、普段いる組織とは対極的な人たちの委員会。

ソースコードをいじり、ソフトのメンテ・開発を任されるような流れに乗っていきそうです。

大学(土木)内でも、プログラミングを学生たちが自主的に勉強するサークルが発足するような動きがあります。

新しいことを始めるのは、なかなか大変だと思いますが、私の研究歴から生まれた一つの潮流として、少し流れに乗ってみてもよいのかなと思っています。

 

 

 

また、今年度からある企業と研究を学生と一緒に進めていましたが、

少し軌道に乗り始めたので、共同研究が始められることになりました。

連名での共同研究の経験はありましたが、単独では初となります。

嬉しさと、緊張感がありますが、やることは変わらないので、

責任ある仕事を任されたというこの状況を楽しみたいと思います。

 

 

企業から個別に相談される事も増ふえてきました。

一歩ずつ、自己の確立に向けて、良い風が吹き始めたのかな?

育ててくれたすべての人に感謝して、午後も学生との打ち合わせから頑張ります!