Take it easy 第四章 ~研究・教育人生:序論~

憧れだった大学教員として歩み始めました。研究者・教育者として、己の在り方を日々模索しながら、向上心をもって過ごそうと思います。

初代キング・オブ・コンクリート

3日間の激闘の末、見事、横浜国立大学コンクリート研究室が

初代キング・オブ・コンクリートの栄冠に輝きました。

 

大会開会式において、素晴らしい選手宣誓を田島くんが行ったのを皮切りに、

初日の強度部門が3位、2日目の曲げ靭性部門が2位、

そして本日最終の日のニアピン部門が1位で総合成績部門1位となりました。

表彰式で最後にリーダーの木下さんが言っていましたが、

これは努力の賜物だと私も思います。

 

 

大会に向けて本格的に動き出した4月。中心学年のM1は例年より人数が少なく、

さらに他の学年(M2,B4)は就活で多忙を極めました。

人出が足りない中、講義やその他の行事も重なり、決して順風満帆な船出ではありませんでした。

 

しかし、皆の時間を必死に調整して、

文字通り寝る間を惜しんで試行錯誤を繰り返していました。

私が研究室に入って以降、皆がこれほどコンクリートを練り、潰したのは

記憶にありません。

(事実ニアピン決勝では、コンクリートの表面の状態を見て最適な順で3本を使用したらしい)

 

毎週欠かさず木曜1限には、各部門の進捗状況を報告し議論をする場を設けました。

最初はあれこれ技術論をアドバイスをすることも多かったのですが、次第に自分たちでいろいろと文献調査を行い、材料や養生方法考えてくるようになりました。

最後の方は、技術論のアドバイスはほとんどなくなりました。

 

この大会を通して、学生たちは、技術も精神も大きく成長しました。

私自身も、彼らから非常に多くのことを学ばせてもらいました。

主体的に取り組みだすと、学生の可能性というのは無限大だなと感心させられました。

教員として、先輩として彼らを誇りに思います。

 

彼らのさらなる成長のため、これまで以上に真剣に彼らと相対していこうと誓いました。

 

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強度部門(結果:172N/mm2の自己新記録)試験体載荷直後の様子

 

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曲げ靭性部門(結果37.2kN・mm)載荷直後の様子

 

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ニアピン部門決勝戦に使用した試験体(さとし❤(ガチ)と書いてくれた 恥)

 

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50N以下は失格という制約の中、結果は50.9N(誤差+0.9N)で大会最高精度の記録でニアピン部門優勝!

 

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総合部門優勝!素敵な笑顔です。お疲れ様でした。

祝!初代キング・オブ・コンクリート