研究の変曲点
昨日は、上司の細田先生と、学生(留学生の博士課程の学生)と私の3人で
東北学院大学に行ってきました。
某解析ソフトの使い方、また出てきた解析結果についての議論を行ってきました。
(博士課程の学生なので、私が指導しているわけではありません。)
いつも、出張は何かしら得るものが多く、充実感を得るのですが、
昨日の出張は、また普段と違って、別の意味で行ってよかったなと思う出張でした。
何が良かったかというと「研究の一つの変曲点」のような時間に立ち会えたことだと思っています。
これまで、私は修士の学生と学部の学生を指導してきました。
私が未熟なために、指導してきた学生には迷惑をかけたこともあったかと思いますが、
少しずつ自分の中での成功体験?のようなものも出てきて、
こんな感じに進めればよいのかなという雰囲気のようなものはつかみつつあるように思います。
ただ、本当に大学の研究者として自信をもって歩めるというのは
「意義のある博士課程のための研究テーマを設定できて、かつ博士課程の学生を良い方向に指導できる」
ということだと思っています。
博士課程の場合は、(大学か企業か、日本か海外かは別として)卒業後に研究の道で生きていくことを前提としています。
彼らは必至ですし、指導する側も、失敗(研究結果の意味ではない)は許されないわけで、修士や学部生とは違うプレッシャーだと思います。
これまで私が目にしてきた博士課程の研究テーマはどれも、
本当に難解で、どういうふうに進んでいくのか教員も最初はわからないことが多いというイメージ。
ただ、学生も当然頑張りますから、試行錯誤の中でブレイクスルーが何か所かあります。
昨日は、その一つだったように思います。
これまでも何度かそのようなタイミングに出くわしたことがありました。
でも、過去のどの経験よりも、少し私にとって身近に感じられた?というか、変曲点を迎えるコツのようなものを感じられたように思います。
ポイントとしては「良い人と、良い題材でディスカッションをする」ことだと思いました。
このどちらが欠けてもいけないのだと思いました。
まあ、私が議論を先導していたわけではないので、あくまで体感にすぎません。
今は、その学生と議論を重ねることで、私も修行したいと思います。